【Release】 The Shape of Water Pressure / いととと

アルバム

お世話になっております。Water Walkです。

Water Walkプロデュースのアルバム第二弾として、いとととによるThe Shape of Water Pressureをリリースします!

作者であるいとととさんは、インターネットを中心に活躍される芸術家です。空耳アワーの常連投稿者であるとともに、ニコニコ漫画やTwitterでの4コマ漫画の執筆、そこから派生した芸術運動・現代4コマの発案や運営、歌詞執筆など、多岐にわたる活動を展開されています。そのユニークな活動はカルト的な人気を誇り、ニコニコ大百科にページが作成されるほどです。

実はいとととさんには、すでにWater Walkでも数本記事を寄稿していただいています。

そのご縁もあり、今回いとととさんの1stアルバムとなる今作をWater Walkから発表させていただくことになりました。Water Pressure Musicと銘打ち、インターネット上の音源を利用した、サウンド・アート作品となっています。ご本人からの解説をいただいておりますので、是非そちらもご覧ください。よろしくお願いします!

いととと本人による解説

浅瀬から始まり、泡の音とともに水中へと入っていく。 呼吸は変わり、音は丸くなり、気づけば、身体は静かな圧に包まれている。 このアルバムは、水圧をテーマにした音楽ジャンル 「WaterPressureMusic」 の第一作である。 水中でしか感じられない、見えない力と、輪郭の喪失。 それを描いた、10の楽曲群から成る。 潜ることの楽しさと、浮遊感。 そして、進みすぎたときに訪れる、緊張、静けさ、そして、沈黙。 やがて、音は遠のき、記憶は揺らぎ、自分という輪郭が、水の中でほどけていく。 残るのはただ、水圧だけだ。

1. The Shallows

波はやわらかく揺れ、 水面には光がきらきらと踊っている。 足のつく場所。 すべてはここから始まる。

2. Gopo Gopo

耳の奥で、泡が鳴る。 ごぽ、ごぽ、ごぽ。 音と気泡に包まれながら、世界は水のかたちへと変わっていく。

3. Sui

潜っている。 水に包まれながら、ただ静かに、ただ気持ちよく。

4. Crushed Beneath the Waves

もっと潜っていく。 好奇心が先へと導いていく。

5. Consciousness

薄れていく。 水に沈みながら、記憶と感覚が滲んでいく。 自分という存在の境界が曖昧になる。

6. Muffled

すべての音がやわらかくなる。遠くなる。 最初はまだ余裕だったはずなのに、最後には、息が苦しくなる。

7. It Waits Beyond

潜水艦は進む。静かで、深く、限界の先へ。 進めば進むほど、水圧は増し、視界は閉ざされ、音は遠のいていく。 そして、その先に「何か」がいた。 それに触れたのか。 それに呑まれたのか。 もう戻れないことだけが、確かだった。

8. In Drift

流されている。 流れに乗るでもなく、ただ、その中にいる。

9. So

ただ、深くて、暗い水の中に。

10. Drowned in Silence

光の届かぬ深さにて。音はすでに忘れられ。 記憶もまた、輪郭を溶かす。

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