ようこそお越しくださいました。ギタリスト演奏顔品評会の会場はこちらでございます。当会はその名の通り、ギタリストの演奏中の顔に注目した作品を集めた品評会となっております。
選りすぐりの演奏顔をご覧にいれますので、どうぞ最後までごゆっくりお楽しみ下さいませ。
なお当会の開催に際しては、ローリングストーン誌選出の『最も偉大なギタリスト100人(100 Greatest Guitarists)』(2011年)の10位~1位にランクインした方々の顔に集まっていただきました。
これをご覧になれば、皆さんも今日からイケイケギタリストの仲間入り間違いなし。
床が大変滑りやすくなっておりますので、お足元お気をつけください。
また、作品にはくれぐれもお手を触れぬようお願いいたします。
ちなみに「第1回」と銘打っておりますが次回の開催は未定です。
それでは参りましょう。
作品番号1:ピート・タウンゼント(Pete Townshend)
まずはこの方、ザ・フー(The Who)の暴れん坊ギタリスト、右腕に風車を宿す男、ピート・タウンゼント。初っ端からなかなか濃いのが来ました。
では演奏時の表情を見ていきましょう。


なんてこった。
顔よりポーズの方が面白いせいで表情に目がいきません。早くも看板にヒビが入った音が聞こえてきました。
とはいえ2枚目のウィンドミル奏法の最中は、やはり身体にも相応の負荷がかかるのか目をつぶってやや険しい表情をしていますね。顔半分腕で隠れてますが。この御年で残像が出来るほど腕をブン回しているのも流石としか言いようがありません。
…おっと、ここでビデオの方が届いているようです。映像で見るとまた違った発見があるかもしれません。再生してみましょう。
動きの面白さに拍車がかかりました。
序盤から飛ばしまくっています。破壊まではしていないものの、ギター虐待ノルマもきちんとクリアしています。
しかし、力のこもった顔つきや陶酔したように首を振りながら上を見つめる表情、そして笑顔も見せたりと、動きに負けず顔のバリエーションも豊富なのが分かります。
というわけで評定は、
陶酔度:★★★☆☆
険しさ:★★★☆☆
笑顔 :★★★☆☆
キメ顔:★★☆☆☆
面白度:★★★★☆(※動きで★3+)
という結果になりました。
言い忘れてましたが、当品評会では上記の5つの基準をもとに審査結果を出していきます。
トップバッターということで、意外にもバランスのとれた評点となりました。では次に行きましょう。
作品番号2:デュアン・オールマン(Duane Allman)
お次はオールマン・ブラザーズ・バンド(The Allman Brothers Band)の創設者にしてリードギタリスト、デュアン・オールマン。24歳という若さでこの世を去ったため、残っている映像や写真が少ないのが惜しまれます。
では演奏時の表情を見てみましょう。


1枚目。
Wikipediaから引っ張ってきたこの1枚だけでもはや十分すぎるほど良い表情をしています。奥の方から何か出てきそうな口の開き具合に加え、よくよく見てみると半目&白目気味なのもポイントですね。
これはいわゆる「陶酔型」と言えるでしょうか。自らの奏でる音色に集中しきって、というかもはやギターに魂半分持ってかれてそうな表情です。
評定は、
陶酔度:★★★★★
険しさ:★★☆☆☆
笑 顔:☆☆☆☆☆
キメ顔:★☆☆☆☆
面白度:★★☆☆☆
陶酔度が群を抜いています。次に行きましょう。
作品番号3:エディ・ヴァン・ヘイレン(Eddie Van Halen)
続きまして、隣のあんちゃんバカテクギタリスト、ヴァン・ヘイレン(Van Halen)のエディ・ヴァン・ヘイレンです。
彼はどんな表情を見せてくれるのでしょうか。


良い笑顔です。
とても良い笑顔を見せてくれました。トレードマークのギターとともに眩しいスマイルを惜しみなく振りまいています。
映像も見てみましょう。
良いカメラ目線です。
ハイレベルな演奏もこなしつつ決めるときはしっかりとカメラ目線で決めてくれるところに、彼のサービス精神も感じられます。
さて評定は、
陶酔度:★★☆☆☆
険しさ:☆☆☆☆☆
笑顔 :★★★★★
キメ顔:★★★★☆
面白度:★★★☆☆
満場一致で笑顔満点です。
作品番号4:チャック・ベリー(Chuck Berry)
ここで時代は少し遡り、ロックンロールの先駆者の1人、チャック・ベリーです。
多くのロックギタリストに影響を与えた彼の表情とはどのようなものでしょうか。


いやーシブい。さすがの貫禄です。1枚目では瞼を静かに閉じ、2枚目では正面を見据え、そして両方とも唇をきつく結んだ表情がカッコいいです。白黒の写真もまた良い味を出しています。名物のダックウォークも綺麗に決まっていますね。
せっかくなのでビデオも見てみましょう。
笑てますがな。
先程までのシブい顔つきとは打って変わって、こちらは楽しそうに演奏しています。しかし、フレンドリーな笑顔の中にも鋭い眼光を感じさせますね。それはそうと、ところどころ見覚えのある顔が映っていた気がします。
さあ評定は、
陶酔度:★★☆☆☆
険しさ:★★★☆☆
笑顔 :★★★★☆
キメ顔:★★★☆☆
面白度:★★☆☆☆
均整のとれた結果となりました。次に参りましょう。
作品番号5:B.B.キング(B.B.King)
お次も5~60年代から、「キング・オブ・ブルース」、B.B.キングです。
この方は当会のためのとっておきの映像が用意してあるそうなので、早速見てみましょう。
ありがとう……。
あまりにも今回のテーマに合致した表情だったため、本音が漏れてしまいました。これはまさしく顔で演奏しています。どの瞬間を切り取っても、目を奪うような魅惑的な表情です。後半ほぼ歌っててギター弾いてませんが、そんなことはどうでもいいんです。
あ、写真もあるんですか。では見てみましょう。


………。
すいません、言葉を失ってしまいました。ご覧ください、この笑顔でもない、しかめっ面でもない何とも絶妙なフェイス。もはや顔からギターの音色が聴こえてくるようです。
ということで評定は、
陶酔度:★★★★★
険しさ:★★★★☆
笑顔 :★★★☆☆
キメ顔:★★☆☆☆
面白度:★★★★☆
平均して高水準な評点となりました。
しかしまだ前半。ここからはランキング上位5名の顔ぶれが待ち構えています。どんどん行きましょう。
作品番号6:ジェフ・ベック(Jeff Beck)
さあ折り返し、ランキングは5位、通称“三大ギタリスト“から満を持して1人目の登場、ジェフ・ベックです。
表情の方はどうでしょうか。


変わってない。1枚目と2枚目とで年月を隔てていますが、特徴的な口元の力み具合は健在です。まるで父と子のようですね。1枚目の若々しさに比べ、2枚目では加齢によって刻まれた皺と目元を覆うサングラスの相性もばっちりです。年齢を重ねた結果何故か露出の増えている衣装のビフォーアフターも見所です。
ビデオも見てみましょう。
この余裕。
冒頭で見せる歯をチラリと覗かせた余裕気なスマイルといい、表情をあまり大きく変化させずにテクニカルな演奏を軽々こなす姿といい、なんともクールです。
全体的にうつむき気味で険しめの表情が多い分、顔を上げ時たま見せる笑顔にレア度が加わるところもポイントですね。ツンデレヒロインのようです。
さあ評定は、
陶酔度:★★★☆☆
険しさ:★★★★☆
笑顔 :★★★★☆(※希少価値で★2+)
キメ顔:★★★★☆
面白度:★☆☆☆☆
希少価値点が入りました。
作品番号7:キース・リチャーズ(Keith Richards)
お次はローリングストーンズ(The Rolling Stones)の永遠の不良ギタリスト、キース・リチャーズ。
現在78歳、バンドは60周年、そんな彼の表情を見てみましょう。


キマってます。
いや、変な意味ではございません。色気のある表情がばっちりキマっていますね。彼もさしずめ陶酔型といえるでしょうか。自分だけの世界に深く入り込み、耽溺し、酔いしれているような演奏顔です。心の底から好きなのが伝わってきますね。ギターが。
映像だとどうでしょう。
キマってますね。
これはキマっています。リズムに合わせて頭や身体をゆらゆらと揺らしながら、表情はほとんど動かさず完全に浸りきっている様子ですね。睡眠が足りていないのかやたらギラギラとしてたまに虚空を見つめる目が印象的です。
長生きしてほしいですね。
さて評定の方いきましょう。
陶酔度:★★★★★
険しさ:★★★☆☆
笑顔 :★☆☆☆☆
キメ顔:★★★★★
面白度:★☆☆☆☆
陶酔度とキメ顔が満点となりました。
作品番号8:ジミー・ペイジ(Jimmy Page)
さて、作品数も残すところあと3つとなりました。続いては三大ギタリストから本日2人目のエントリー、レッドツェッペリン(Led Zeppelin)のギタリストそしてリーダー、ジミー・ペイジです。
では表情を見てみましょう。


イケメンです。
イケメンですね。1枚目なんかともすれば顔よりギターの方が面白いですが、それでも全くかき消されないイケメン度合いです。長めのカーリーヘアに縁どられたミステリアスな表情が良いですね。
映像も見てみましょう。
イケメンです。
動いてもイケメンです。後ろに体重をかけ上体を反らすポーズも様になっています。前髪で目元がほとんど見えないところがむしろイケメン度に磨きをかけています。イケイケギタリストを目指す方々は出来るだけ髪を伸ばすと良いかもしれませんね。
では評定です。
陶酔度:★★★★☆
険しさ:★★☆☆☆
笑顔 :★☆☆☆☆
キメ顔:★★★★☆
面白度:☆☆☆☆☆
イケメン度:★★★★★★
なんと、ここにきて急遽新たな審査基準が加わりました。
作品番号9:エリック・クラプトン(Eric Clapton)
さてお次は、人呼んで「ギターの神様」、2位にランクイン、三大ギタリストから最後の3人目、エリック・クラプトンです。
演奏顔を見てみましょう。


何でしょう、この”お父さん”感。
服装と眼鏡にどことなく休日のお父さん感が漂っています。しかし、1枚目のダンディな髭や2枚目のグレーヘア、そして眉間に皺を寄せた険しめの表情や伏し目がちな目つきとマッチして、落ち着いた風格を醸し出しています。
それではビデオも見てみましょう。
あらカッコいい。
めちゃくちゃカッコいいです。服装は腕まくりした薄手の白シャツにキラリと光るシンプルなアクセサリー、そして決まりすぎない自然なヘアスタイルですが、ギターを掻き鳴らし歌うと途端にものすごいオーラです。表情も口を軽く歪ませたり爽やかな笑顔を見せたりと、どれも見ごたえがあります。これが俗に言うギャップ萌えというやつでしょうか。皆さんもギターを演奏する際には敢えて派手すぎない服装を選ぶとベターかもしれません。
気になる評定は、
陶酔度:★★★☆☆
険しさ:★★★☆☆
笑顔 :★★★☆☆
キメ顔:★★★☆☆
面白度:☆☆☆☆☆
イケメン度:★★★★★
ギャップ萌え強し。
作品番号10:ジミ・ヘンドリックス(Jimi Hendrix)
さあお待ちかね、数多のギタリストランキングで1位常連、今回も勿論堂々のナンバーワン、レジェンド・ジミ・ヘンドリックスの登場です。
会場内にも俄かに緊張感が走っています。では演奏顔を見ていきましょう。



パチパチパチパチ……
なんということでしょう。スタンディングオベーションが巻き起こっております。笑顔、しかめっ面、陶酔……ギタリストとしての多彩な表情を惜しみなく見せてくれた彼に賞賛の拍手が止まりません。

この若干目が死んでる気がする1枚でさえ何とも様になっています。
さあ、未だ興奮冷めやらぬ中ですが、こちらにビデオもご用意しております。再生してみましょう。
ウォワァアアアァアアアア…!!!
これぞまさに独擅場、一瞬たりとも目が離せない怒涛の演奏顔です。映像に共鳴するかのような割れんばかりの歓声で会場が沸いております。
皆さんの足踏みで床には大穴が開き、壁と天井には亀裂が入っております。ここ建て付け悪いのでそろそろ勘弁してください。
それではいよいよ評定に参りましょう。
陶酔度:★★★★★
険しさ:★★★★★
笑顔 :★★★★★
キメ顔:★★★★★
面白度:★★☆☆☆
イケメン度:★★★★★★★
最後の最後で脅威の高評点が出ました。納得の結果です。
以上で全ての作品が出揃いました。
いかがでしたでしょうか。まさしく十人十色、実に様々な演奏顔を堪能することが出来ました。
これで私も皆さんも今からイケイケギタリストの仲間入りです。
まあ私ギター持ってないんですが。
出口は後方私から見て左側の扉となっております。
それでは皆様、お気をつけてお帰り下さい。
本日はご来場いただき、誠にありがとうございました。
Original Article by:航路志望人

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