こんにちは、nerakatです。

その数日前に呪怨を観たのでライターを点けながら写真を撮りました。
世の中には様々な音が溢れています。しかしその音は、決して耳障りの良くて調和の取れた「音楽」だけではありません。
雑音――ノイズが溢れています。というかほとんどがそのような音なのかもしれません。
工事現場の音、車の排気音、鳥のさえずり、轟く雷鳴、誰かの咳払い……挙げればキリがありません。

そして、そのようなノイズを音楽にしてみよう!と始まったのがノイズ・ミュージックです。今ではノイズ・ミュージックのサブジャンルは多岐にわたり、所謂ハーシュ・ノイズからただのサイン波まで様々なサブジャンルが存在します。
ですが、現在あまりにもノイズミュージックが多すぎるあまり、自分も含めノイズ・ミュージックのサブジャンルを全て追うということがかなり難しい状況になっています。
そして、今では世の中に溢れる音を音楽とする、という意識は希薄になっているのではないか、と思います(あくまで日常生活の中でという話)。
そこで、街を歩いてみて「これノイズだ!」と思った音を録音しそれを聴きなおしてみて、それがどのノイズ・ミュージックに似ているか考える、ということを行ってみたいと思います。
前述したように、私にもまだまだ知らないノイズ・ミュージックがたくさんありますが、この記事が皆さんへのノイズ・ミュージックの布教となることができれば幸いです。
では、レッツ・ピーーーーギャーーーーーー
ということで、1つ目です。

街に出ると言っておきながら早速自宅です。
天井をひたすら見つめる時間を過ごしていたら、変な音が聞こえてきました。
なんか金切り音が聞こえてきました。
この音は一体どこから来ているんでしょう。
てか普通に怖すぎんだろ。よくホラー映画とかで聞くような音が実際に聞こえてくるって。どんな状況だよ。
でも、それでいてこういう音ってなんだか落ち着く感じもしなくはないんですよね。
というか、これiPhoneで録ったんですけど音質の悪さから録音されてしまったホワイトノイズもいいアクセントを出しています。
金切り音……物が擦れる音……ホラー映画の音……それでいて落ち着く音……
この音、もしや……
なんかKAGAMI Smileっぽくね!?
KAGAMI Smileとは、アメリカ・ワシントン出身のアンビエントのアーティストです。
はい、ノイズ・ミュージックの解説と言っておきながら初っ端からアンビエントです。
でも、私的にはノイズ・ミュージックってアンビエントって結構似てると思うんですよね。
ノイズ・ミュージックがエクストリームな音楽であるように、私はアンビエントも別軸でエクストリームな音楽だと思います。
歪みに全身全霊を注ぐノイズ・ミュージックと同じように、極限まで精神をすり減らして究極の環境音楽を創るという点で、どちらもエクストリーム・ミュージックだと言っても過言ではないように思えます。
でもKAGAMI Smileの音楽って完全にアンビエントというよりかは、ちょうど良い配分でノイズ的要素も入ってて自分は結構好きなんですよね。
天井から聞こえてくる謎のヒスノイズとiPhone録音によって入ってしまったホワイトノイズ、KAGAMI Smileによるノイズがかったアンビエント、結構似てると思いません?
てか、この金切り音だけ取り出してみたらルイージ・ルッソロが発明したノイズ発生楽器のイントナルモーリっぽい音とも聞こえなくもないですね。
ルイージ・ルッソロ(Luigi Russolo, 1885年4月30日 – 1947年2月4日)はイタリア未来派の画家・作曲家・楽器発明家。(中略)1913年3月11日、論文『騒音芸術(L’arte dei rumori)』を発表し、世に問う(このため現在では、電子音楽の最初の理論家として認知されている)。また、実演用に「騒音」を出せる特製の楽器イントナルモーリを発明し、実作する。(中略)ルッソロを最初のノイズ・アーティストとする見方もある。
Wikipedia『ルイージ・ルッソロ』より
ルッソロは、工事現場のガシャンガシャンという音やスポーツカーのエンジンのブロロロロブオーーーーーーーーンという音を「これ音楽にしてもいいんじゃね?」ということで、工事現場やスポーツカーっぽい音を出せる楽器である「イントナルモーリ」を作りました。
なんか早くも答え合わせ的になっちゃいましたが、実際にこういうバイブスでノイズ・ミュージックは誕生したのです。
では次にいきましょう。

この日は雨が降っていました(写真撮るの忘れた)。
そして、雨粒が物に落ちる音が、なんか面白かったので録音してみました。
なんとなくリズミカルというか、それでいて不規則というか……
この音、もしや……
なんかTHE RITAっぽくね!?
THE RITAとは、1996年にカナダ・バンクーバーにて活動を開始したハーシュ・ノイズ・ウォールというサブジャンルのアーティストです。
ハーシュ・ノイズ・ウォールとは、従来のノイズ・ミュージックから即興性を放棄した音楽のことを指します。
簡潔に言ってしまえば、ギュイーーーーンガガガガガガガガバジャーーーーーイイイイイピピピピピガガガガガガドドドドドドドドみたいなこれぞノイズ・ミュージックな激しい音の変化や即興性を無くし、同じようなノイズが不変に流れ続ける感じです。
なんかずーーーーっっとビチビチ言い続けてるだけのノイズ。
起承転結どころか、何も変わらずただただ同じ音が流れ続けるハーシュ・ノイズ・ウォール、これって結構↑の雨音と似てるところありません?
ということで、色々な世の中に溢れる音からノイズ・ミュージックの考察を行ってみましたが、いかがだったでしょうか。
みなさんもぜひ日常生活を送る際は、何気ない音にも耳を傾けてみてください。そこにノイズがあるかもしれませんよ。というかノイズばっかですよ。
それでは、社会の雑音の中でまたお会いしましょう。
Original Article by nerakat

一風変わった音楽記事を収集する、音楽ライター/ブロガー有志を集めてnote上で作られた音楽マガジン。
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