場 所: Columbia Records 30th Street Studio
日 時: 1959年3月2日、1959年4月22日
関係者:
プロジェクトリーダー:Miles Davis(トランペット・プロジェクトリーダー)
サブリーダー:John Coltrane(テナーサックス・プロジェクト幹部)
サブリーダー:Cannonball Adderley(アルトサックス・プロジェクト幹部)
議事管理:Bill Evans(ピアノ)
議事進行:Paul Chambers(ベース)
議事進行:Jimmy Cobb(ドラムス)
第一回 “So What”
- はじめに
- アイスブレイク(ピアノ)
- クラシカルなフレージング
- 場の空気を和ませた
- この方向性で進んでいきたいですね(ベース)
- 今回の議題内容を確認
- 余白が多い方向性での進行を提示
- ドラムが議題を確定
- 遅れてトランペットが議題に参加
- 余白が多い方向性での進行を提示
- クラシカルなフレージング
- アイスブレイク(ピアノ)
- 今回の主題決定(トランペット)
- モードに基づく進行の確認
- 簡潔な情報提示の方向性
- 議題の方向性の明確化をはかった
- 反論(テナーサックス)
- もっと攻めたことができないか、チャレンジしたほうが良い
- 議題に対してやや浮いた意見か
- もっと攻めたことができないか、チャレンジしたほうが良い
- 意見表明(アルトサックス)
- より前向きで素直にしても良いのでは
- テナーサックスに対して別の観点を表明した。
- より前向きで素直にしても良いのでは
- 補足説明(ピアノ)
- できれば「余白」の方針を尊重したいんですけど……
- 一部参加者もうなづく
- できれば「余白」の方針を尊重したいんですけど……
- 次回に向けて
- 今回のプロジェクトの方向性を決定
- 引き続き第一回会議の内容で進行する予定
第二回 “Freddie Freeloader”
- 注意事項
- ピアノのJohn Coltraneが欠席
- 代理でWynton Kellyが出席
- ピアノのJohn Coltraneが欠席
- はじめに
- 前回会議の熱が帯びた空気感を維持した上での進行をしたい(トランペット・ベース・ドラム)
- トランペットも賛成表明
- 前回を引き継ぎつつ、盛り上げたい(トランペット)
- 前回会議の熱が帯びた空気感を維持した上での進行をしたい(トランペット・ベース・ドラム)
- 意見表明(ピアノ)
- 今回の空気感を生かした空気感で調整
- 欠席者の代わりに、よりブルージーにしたい
- 今回の空気感を生かした空気感で調整
- 意見表明(トランペット)
- ピアノの意見に賛成
- 今回はより叙情的にしても良いと思う
- ピアノの意見に賛成
- 反論(テナーサックス)
- もっと元気にやったほうが良いのでは?
- 捲し立てるように持論を展開
- 全体に緊張感が走る
- ピアノがやや怖気付いていたか?
- 捲し立てるように持論を展開
- もっと元気にやったほうが良いのでは?
- 意見表明(アルトサックス)
- 仲裁的に意見を表明
- トランペットのテナーサックスの折衷案はどうでしょうか
- ピアノも賛成
- 仲裁的に意見を表明
- 再発言(ピアノ)
- 前回の議題をメンバー全体に再確認
- プロジェクト内で引き継ぐことを確認
- 前回の議題をメンバー全体に再確認
- 次回に向けて(トランペット)
第三回 “Blue in Green”
場 所: Columbia Records 30th Street Studio
- はじめに
- 今回の進行確認
- 主題決定(トランペット)
- 以後は緩やかな進行を心がける
- 前回ほど激しくならないように
- 意見表明(トランペット)
- より寛大に捉えるのも良いのでは?
- 少し控えめに発言した印象
- より寛大に捉えるのも良いのでは?
- 対案提示(テナーサックス)
- トランペットの意見を尊重しながら、より縦に広くした空気感を提示した
- トランペットの意見を踏まえた対案
- 前回の反省がみられる
- トランペットの意見を尊重しながら、より縦に広くした空気感を提示した
- 意見表明(アルトサックス)
- より温かみを持たせたほうが良いのでは?
- トランペット・テナーの間を埋める建設的意見と評価
- より温かみを持たせたほうが良いのでは?
- 補足事項(ピアノ)
- 三人の意見を受けた方針提示
- ペダルを多用した輪郭をぼかすことで寛大さと温かみを持たせる提案
- 「曖昧さ」を活用する提案
- 三人の意見を受けた方針提示
- 次回に向けて(トランペット)
第四回 “All Blues”
- はじめに
- 今回はよりクラシカルな提案ができないか(ピアノ)
- 問題なし(ドラム・ベース)
- 進行方法(トランペット)
- ピアノの発言にあった「曖昧さ」を活用する方針
- 今回はよりクラシカルな提案ができないか(ピアノ)
- 前提の補足説明(ピアノ)
- 前提さえ合っていれば、多少冒険しても構わない
- 内省的な表現をしていきたい
- 前提さえ合っていれば、多少冒険しても構わない
- 意見提案(トランペット)
- 前提を共有しつつ、やや音圧高めの意見を表明
- その方向でも悪くないですね(ピアノ)
- 前提を共有しつつ、やや音圧高めの意見を表明
- 意見提案(テナーサックス)
- トランペットの意見を踏まえ、独自の見解を提示
- 最悪私の責任にして良いです(ピアノ)
- 全然手伝います(ベース)
- 最悪私の責任にして良いです(ピアノ)
- トランペットの意見を踏まえ、独自の見解を提示
- 次回に向けて(トランペット)
第五回 “Flamenco Sketches”
- はじめに
- 最後なので、今までの結果をまとめましょう(ピアノ)
- 意見表明(トランペット)
- 「曖昧」の議論がよかった
- 細めの音を出していきたい
- 「曖昧」の議論がよかった
- 意見表明(テナーサックス)
- もっと熱くやっても良いと思う
- 意見表明(アルトサックス)
- テナーに概ね同意
- 熱さと同時に、温かさもほしい
- テナーに概ね同意
- 意見表明(ピアノ)
- 落ち着いた雰囲気で進行できたのがよかった
- 間を持たせた空気感は今後も活用したい
- まとめ
- 以上でKind of Blueプロジェクトが終了
- レコードで発表予定

Water Walk編集長。2019年からネット記事に影響を受けた音楽ブログを執筆し、カルト的に話題に。2022年からは知人ライター達とnote上でWater Walkを設立。ここ数年は前衛音楽などの現代芸術を手本にした批評を制作、前衛的批評”クリティシスム”を提唱している。Sound Rotaryへの寄稿、KAOMOZINE編集など、外部でも精力的に活動中。



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